英文の構造を意識する

「前から読み」で英文をすらすら読みましょう!
He showed me a scar on his bald pate from an Uhlan’s lance and then with a dramatic gesture told how he had thrust his sword in the Uhlan’s body with such violence that he could not withdraw it.(French Joe/W. Somerset Maugham)
注:Uhlan = 槍騎兵
スラッシュリーディング練習問題
音声はありません。文字のみです。学習しやすいように、YouTubeの設定で再生速度を調節してください。
英文を前から読んでいくために、語句のかたまりを作ります。こんな具合に課題文をスラッシュ(斜め線)で区切ります(スラッシュリーディング)。
He showed me a scar on his bald pate/(前置詞の前)from an Uhlan’s lance/(接続詞の前)and then with a dramatic gesture told/(文中の疑問詞の前)how he had thrust his sword in the Uhlan’s body/(前置詞の前)with such violence that he could not withdraw it.
語句のかたまりを前から訳していきます。
He showed me a scar on his bald pate
彼は毛の抜けた頭にある傷跡を私に見せた
from an Uhlan’s lance
槍騎兵の槍が原因でできた(from = 「〜が原因で」)
and then with a dramatic gesture told
そして、芝居がかった身振りで言った(with = 「〜の様子を示して」)
how he had thrust his sword in the Uhlan’s body
彼は槍騎兵の体に剣を突き刺した
with such violence that he could not withdraw it.
[突き刺し方が]非常に激しかったので、彼はそれを引き抜けなかった(such 〜 that… = 「非常に〜なので…」)
彼は槍騎兵の槍による禿頭の傷跡を私に見せた。そして彼は、非常に激しく槍騎兵の体に剣を突き刺したので引き抜けなくなったと、芝居がかった身振りをまじえて言った。
今回の課題文は、構造が少し複雑なため、意味がとりにくくなっています。こうした英文では、文章の土台となる主語+動詞のセットを見失わないようにするのが読解のコツです。
課題文の構造を細かく解説します。
He showed me a scar
彼は傷跡を私に見せた→ He showed が最初の「主語+動詞のセット」です。
on his bald pate
毛の抜けた頭にある→ 前にある a scar を後ろから説明しています。
from an Uhlan’s lance
槍騎兵の槍が原因でできた→ 前にある a scar を後ろから説明しています。
and then with a dramatic gesture told
そして、芝居がかった身振りで言った→ told が2番目の動詞です(主語は文頭の He なので省略されています)。and then(そして)と told(言った)の間に with a dramatic gesture(芝居がかった身振りで)が挟み込まれています。主語(He)が遠く離れていることと、挟み込みの語句があるため、動詞(told)が見つかりにくくなっています。
how he had thrust his sword in the Uhlan’s body
彼は槍騎兵の体に剣を突き刺した→ 何を言った(told)かの内容です。
with such violence that he could not withdraw it.
[突き刺し方が]非常に激しかったので、彼はそれを引き抜けなかった→ どのように「剣を突き刺した」かを後ろから説明しています。