名詞+形容詞の並びに注意しよう
「前から読み」で英文をすらすら読みましょう!
He saw that the native clerk was there, and in a voice hoarse with fear told him to go into the dispensary and get what was necessary for a hypodermic injection.(The Trembling of a Leaf by W. Somerset Maugham)
スラッシュリーディング練習問題
音声はありません。文字のみです。学習しやすいように、YouTubeの設定で再生速度を調節してください。
英文を前から読んでいくために、語句のかたまりを作ります。こんな具合に課題文をスラッシュ(斜め線)で区切ります(スラッシュリーディング)。
He saw/(接続詞の前)that the native clerk was there,/(接続詞の前)and in a voice hoarse with fear told him/(不定詞の前)to go into the dispensary/(接続詞の前)and get what was necessary for a hypodermic injection.
語句のかたまりを前から訳していきます。
He saw
彼は目にした
that the native clerk was there,
その土地生まれの職員がそこにいるのを
and in a voice hoarse with fear told him
そして、恐怖でしわがれた声で彼に命じた(hoarse with fear が前にある a voice を修飾しています。「速読の鉄則」参照↓)
to go into the dispensary
医務室に行くよう(この to不定詞は上の行のtold[tell の過去形]と結びついています。tell ● to不定詞 = 「●に〜するよう命じる」)
and get what was necessary for a hypodermic injection.
そして、皮下注射に必要な物を取ってくるよう(get は 上の行の to goに結びついており、to go and get〜 と考えて意味をとります。what は先行詞を含む関係代名詞で、「〜なもの」「〜なこと」という意味です)
彼は、その土地生まれの職員がそこにいるのを目にした。そして、その職員に、医務室に行って皮下注射に必要な物を取ってくるよう、恐怖でしわがれた声で命じた。
形容詞には、名詞に説明を加える働きがあります。
a new car→ 新しいクルマ
a beautiful house→ 美しい家
太字の単語が形容詞です。こんな具合に、普通は名詞の前に置かれますが、形容詞が2語以上のかたまりを作る場合は、名詞の後ろに置かれます(後置修飾)。
a bag full of money
↓
a bag ← full of money(金でいっぱいのバッグ)
an act worthy of attention
↓
an act ← worthy of attention(注目に値する行為)
課題文には、以下の表現があります。
a voice hoarse with fear
↓
a voice ← hoarse with fear(恐怖でしわがれた声)