後ろの形容詞が前の名詞を修飾!(スラッシュリーディング練習問題、後置修飾)

今回の鉄則

名詞+形容詞の並びに注意しよう

「前から読み」で英文をすらすら読みましょう!

課題文17

He saw that the native clerk was there, and in a voice hoarse with fear told him to go into the dispensary and get what was necessary for a hypodermic injection.(The Trembling of a Leaf by W. Somerset Maugham)

スラッシュリーディング練習問題

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英文を前から読んでいくために、語句のかたまりを作ります。こんな具合に課題文をスラッシュ(斜め線)で区切ります(スラッシュリーディング)。

He saw/(接続詞の前)that the native clerk was there,/(接続詞の前)and in a voice hoarse with fear told him/(不定詞の前)to go into the dispensary/(接続詞の前)and get what was necessary for a hypodermic injection.

スラッシュを入れる箇所は、こちらのページを参考にしてください。

語句のかたまりを前から訳していきます。

He saw
彼は目にした
that the native clerk was there,
その土地生まれの職員がそこにいるのを
and in a voice hoarse with fear told him
そして、恐怖でしわがれた声で彼に命じた(hoarse with fear が前にある a voice を修飾しています。「速読の鉄則」参照↓)
to go into the dispensary
医務室に行くよう(この to不定詞は上の行のtold[tell の過去形]と結びついています。tell ● to不定詞 = 「●に〜するよう命じる」)
and get what was necessary for a hypodermic injection.
そして、皮下注射に必要な物を取ってくるよう(get は 上の行の to goに結びついており、to go and get〜 と考えて意味をとります。what は先行詞を含む関係代名詞で、「〜なもの」「〜なこと」という意味です)

課題文の和訳

彼は、その土地生まれの職員がそこにいるのを目にした。そして、その職員に、医務室に行って皮下注射に必要な物を取ってくるよう、恐怖でしわがれた声で命じた。

速読の鉄則 名詞+形容詞の並びに注意しよう

形容詞には、名詞に説明を加える働きがあります。

a new car→ 新しいクルマ
a beautiful house→ 美しい家

太字の単語が形容詞です。こんな具合に、普通は名詞の前に置かれますが、形容詞が2語以上のかたまりを作る場合は、名詞の後ろに置かれます(後置修飾)。

a bag full of money

a bag ← full of money(金でいっぱいのバッグ)

an act worthy of attention

an act ← worthy of attention(注目に値する行為)

課題文には、以下の表現があります。

a voice hoarse with fear

a voice ← hoarse with fear(恐怖でしわがれた声)


「前から読み」を行っているとき、名詞の後ろに形容詞が出てきたら、「後置修飾」を思い出してみてください。

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