「障害物」を1つずつクリアしよう(スラッシュリーディング練習問題) 

今回の鉄則

英文の構造を意識する 第3回

「前から読み」で英文をすらすら読みましょう!

課題文 35

It is easy to fall into the delusion that the few things thus distinctly remembered and visualized are precisely those which were most important in our life, and on that account were saved by memory while all the rest has been permanently blotted out. (Far Away and Long Ago by W. H. Hudson)

スラッシュリーディング練習問題

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英文を前から読んでいくために、語句のかたまりを作ります。こんな具合に課題文をスラッシュ(斜め線)で区切ります(スラッシュリーディング)。

It is easy to fall into the delusion/(接続詞の前)that the few things thus distinctly remembered and visualized/(長い主部の後)are precisely those which were most important in our life,/(接続詞の前)and on that account were saved by memory/(接続詞の前)while all the rest has been permanently blotted out.

スラッシュを入れる箇所は、こちらのページを参考にしてください。

語句のかたまりを前から訳していきます。

It is easy to fall into the delusion
錯覚に陥ることは簡単だ(It は形式主語です。意味上の主語は to fall into the delusion です)
that the few things thus distinctly remembered and visualized
このように明確に記憶されて視覚化される少数の事柄は(that は「同格のthat」です。詳しくは「速読の鉄則」参照↓)
are precisely those which were most important in our life,
まさに私たちの人生で最も重要だったもの(those which = 〜であるもの。詳しくは「速読の鉄則」参照↓)
and on that account were saved by memory
そして、その理由で記憶によって保存された(on that account = その理由で)
while all the rest has been permanently blotted out.
一方、他のすべてのことは永遠に消し去られた

課題文の和訳

このように明確に記憶されて視覚化される少数の事柄こそ、まさに私たちの人生で最も重要なもので、そのために記憶によって保存された一方、他のすべてのことが永遠に消し去られたという錯覚に陥ることは簡単だ。

速読の鉄則 英文の構造を意識する 第3回

今回の課題文は冒頭の It is easy to fall into the delusion こそ簡単ですが、その後の that 以降にはいくつかのハードルがあり、慎重に読み進めないと意味をとれなくなります。

クリアすべきハードルに前から順に番号をつけます。

It is easy to fall into the delusion[1. that]the few things[2. thus distinctly remembered and visualized]are precisely[3. those which]were most important in our life, and[4. on that account]were saved by memory while all the rest has been permanently blotted out.

  1. that

このthat は「同格のthat」です。

the delusion that the few things thus distinctly remembered…

that の直前にある the delusion(「錯覚」) と 、that から文末まで続く語句がイコールの関係になっています。「〜という錯覚」というように意味をとります。

  1. thus distinctly remembered and visualized

この語句は、直前にある the few things を後ろから修飾しています。thus distinctly(「このように明確に」)が挟み込まれているので分かりにくくなっていますが、過去分詞(rememberedvisualized)が the few things に後ろから説明を加えている「後置修飾」です。

  1. those which

この those は「あれら」という意味ではありません。関係代名詞 which が後ろにあるので、「〜であるもの」という意味になります。

  1. on that account

on that account(「その理由で」)は and と were の間に挟み込まれた語句です。

were の主部は the few things thus distinctly remembered and visualized なので、だいぶ離れた場所にある上に、on that account が挟み込まれているので、訳しにくくなっています。

長い英文には、意味をとりづらくさせるハードルがいくつか隠されているので注意しましょう。

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