英文の構造を意識する 第2回

「前から読み」で英文をすらすら読みましょう!
Lawson knew the pool the doctor spoke of, and suddenly it occurred to him that in a way it was just like that pool at Upolu where Ethel had been in the habit of bathing every evening. (The Trembling of a Leaf by W. Somerset Maugham)
注:pool = 川のよどみ、Upolu = ウポル島(南太平洋にある島)
スラッシュリーディング練習問題
音声はありません。文字のみです。学習しやすいように、YouTubeの設定で再生速度を調節してください。
英文を前から読んでいくために、語句のかたまりを作ります。こんな具合に課題文をスラッシュ(斜め線)で区切ります(スラッシュリーディング)。
Lawson knew the pool/(関係代名詞の前[関係代名詞は省略されています])the doctor spoke of,/(接続詞の前)and suddenly/(主語が文頭にないときの主語の前)it occurred to him/(接続詞の前)that in a way it was just like that pool at Upolu/(関係副詞の前)where Ethel had been in the habit of bathing every evening.
語句のかたまりを前から訳していきます。
Lawson knew the pool
ローソンは、その川のよどみを知っていた
the doctor spoke of,
医師が話した(the doctor〜 は上の行の the pool に後ろから説明を加えています。the pool と the doctor の間の関係代名詞は省略されています)
and suddenly
そして突然
it occurred to him
彼の頭に思い浮かんだ(it は形式主語です。「頭に思い浮かんだ」内容は下の行のthat〜 です)
that in a way it was just like that pool at Upolu
ある意味、それはウポル島のあの川のよどみにそっくりだった
where Ethel had been in the habit of bathing every evening.
エセルが毎夕、水浴びすることにしていた(where は関係副詞です。where〜 は上の行の that pool に後ろから説明を加えています)
ローソンは、医師が話したその川のよどみを知っていた。そして、そこはある意味、エセルがウポル島で毎夕、水浴びすることにしていたあの川のよどみにそっくりだという思いが突然、彼の頭に浮かんだ。
今回の課題文は構造が少し複雑なので、図解します。
Lawson knew the pool
↑ the pool を下の the doctor spoke of が後ろから説明しています。
the doctor spoke of,
and suddenly it occurred to him
↑「it が彼の頭に思い浮かんだ」とありますが、it は形式主語なので、下のthat〜 を「代入」して意味をとる必要があります。
that in a way it was just like that pool at Upolu
↑ that〜 が occurred to him の意味上の主語です。下の where(関係副詞)〜 が that pool を後ろから説明しています。
where Ethel had been in the habit of bathing every evening.
この課題文を「前から読み」していくとき、意味が頭に入りにくいポイントが3つあります。
- Lawson knew the pool the doctor spoke of → the pool と the doctor の間に本来あるべき関係代名詞が省略されていることに気づけないと、意味がとれません。
2. it occurred to him → この it が形式主語だと気づけないと、意味がとれません。
3. it was just like that pool → この it が Lawson knew the pool の the pool だと気づけないと、意味がとれません。